うつ病の対策と治療|うつは事前に防ぐことが大切

精神的な変化

女性

身体的な症状のほかに、うつ病となると精神的な変化も多く現れます。主に見られるのが、気分の低下や意欲の低下、思考力の低下の3つです。気分の低下では、主に落ち込んだ気持ちになることや、ネガティブな考えに囚われがちとなることです。健康的な人であれば、気持ちを切り替えてポジティブな精神状態に改善することもできます。しかし、うつ病になるとこうした気持ちの切り替えもうまくできなくなります。何をしても楽しいという気持ちになれず、落ち込んだ気持ちを常に抱き続けてしまうのです。症状が進むと、次第に悲観的な考えから自罰的な考えに囚われやすくなります。「自分は必要ない存在だ」「自分は周りの人に迷惑を掛けている」といった考えに陥り、最終的には自殺衝動に駆られるようになるため、注意しなければなりません。また、うつ病になると感情のコントロールも難しくなります。理由もなく悲しくなり涙を流すこともあれば、突然攻撃的になり周りの人へ当たり散らすような言動を行なう場合もあります。こうした症状を見て、愛想を尽かしてしまう人もいますが、うつ病の人から距離を取ることや、孤立させてしまうことは症状を悪化させる原因になります。一般の人ではうつ病の人への対処が難しいため、必ず専門の医師に相談しましょう。

意欲の低下が起こると、日常でのちょっとした生活習慣を行なうことも難しくなります。誰でも毎日お風呂に入り、食事や歯磨きを習慣として行ないます。しかしうつ病になると、どれだけ体が汚れていてもお風呂に入る気力が湧かず、また歯磨きなども非常に億劫になってしまいます。これは単にズボラな正確になったというわけではありません。いつもなら負担なく行なえたことが、急に行なう気力が湧かなくなったというなら、それはうつ病である可能性があります。うつ病が進行すると、外に出ることもできず、家の中で引きこもってしまうようになります。仕事や学校にも行けなくなり、まともな社会生活が送れなくなってしまうので、こうした状態になる前に必ず心療内科などで受診を受けましょう。

うつ病になると、集中力が落ちてしまうため、常に頭がボーっとした状態となります。仕事や学校でも注意力が散漫してしまうため、ミスが頻発したり周りの人に怒られたりすることが多くなります。また、突発的な判断力も鈍ってしまうため、車の運転中に間違った操作をして事故を起こすリスクも高くなります。危険な場所での仕事や、注意力が必要な運転など、うつ病に罹患している場合は避けた方がよいでしょう。

身体的な傷病とは違い、精神に現れる病は本人が自覚しづらいものです。重症化してから発覚することもあるため、治療は困難となることが多いのです。気分障害とも呼ばれるうつ病もまた、この精神疾患の一つに数えられます。うつ病になると心身にさまざまな変化が現れますが、そのどれもが日常でも起こりうる些細な症状であったり、他人に指摘されなければわからないことだったりするため、自己判断でうつ病かどうかを見極めるのは避けた方がよいでしょう。うつ病に罹っているかどうかを調べるには、専門の心療内科医から診断を受ける必要があります。しっかりと問診と検査を受けることで、確実な結果を知ることができます。